フクロモモンガって?
フクロモモンガ(Petaurus breviceps)フクロモモンガ科フクロモモンガ属の哺乳類です。
フクロモモンガは「モモンガ」と名前についていますが、 タイリクモモンガやアメリカモモンガと違い有袋類の仲間です。
メスはカンガルーみたいにお腹に袋があって、最初の頃は袋の中でベビーは成長して行きます。
野生下では樹上で生活をしており活動時間帯は夜行性で昼間はほとんど寝ています。 飼育下での寿命は15年前後で成体時のサイズは15cm前後(尻尾を除く)になります。
フクロモモンガは本来は群れで生活する動物です。飼育下の場合、飼い主が「仲間」となり、毎日一緒に遊ぶ時間を作ってあげることです。
飼い主が時間を作れるのであれば1匹飼育で問題ありませんが、毎日時間を作れない場合には2匹以上で飼う事をお勧めします。
繁殖する場合はオス・メスのペアで良いですが、繁殖しないのであればオス同士はなわばり争いのケンカをする事がありますので、メス同士がお勧めです。
現在はブリードも確立されてきており、カラーバリエーションも幅広くあります。
各カラーの紹介はフクロモモンガの各カテゴリーのページをご覧下さい。
繁殖の事
環境が整っていれば1年中繁殖できる動物で、相性にもよりますが一年に3~4回出産をします。
オスは性成熟を迎える頃は、臭腺が発達して、頭の天辺と胸の辺りがハゲて来ますが、頭のハゲは飼育ケースとメスへの臭い付けでなり、胸の辺りのハゲはメスがオスへのお返しの行動でなりますので、病気ではありませんので心配しないで下さい。
ハゲがわかるようになってきたら繁殖が近いと思ってください。
繁殖が可能になるのは大体8か月を過ぎた位からで、交尾はオスがメスに上からしがみつくような形で行われます。
交尾に成功していれば、それから16日前後で1~2匹の赤ちゃんを産みます。
ベビーは5mmくらいの大きさで産まれて、生まれるとすぐに母親が育児嚢までの道のりをなめます。そのにおいをたどって赤ちゃんが袋に入り、その中でミルクを飲んで育ちます。
袋の中で育児中の母親は神経質になっていてストレスなどで子食いをする事がありますので、そっとしておいてあげる事です。
袋に入ったベビーは60~70日位を袋の中で生活をしてから外に出てきますが、まだ目は開いていません。
母親の袋から出て7~10日たつと目が開きます。
父親もベビーが袋から出て来ると育児に参加するので無理にケージを分けたりしなくても大丈夫ですが、父親がベビーを攻撃したり母親を執拗に追いかけたりするようですと、母親にとってストレスになり子喰いにつながる可能性がありますのでケージを分ける事も必要です。
万が一の事を考えて、いつでも移せるように別にケースを用意して、様子を観察してください。
離乳前後の子供の頃から育てたフクロモモンガは飼い主に良く懐きますのでペットとしての人気が出て来ましたが、本来は警戒心と縄張り意識の強い動物です。
初対面ですと威嚇したり噛みついたりしてきますが、忍耐強く接する事で信頼関係は築けると思います。
馴れるまでどれ位かかるかは個体差があります。